抄録
K-036
人の動線情報収集システムを題材としたソフトウェア・ハードウェア同時設計による研究開発型PBLの評価
橋本浩二・前田佐嘉志・森元 逞(福岡大)
文部科学省推進の下、IT系開発を主題材とする課題解決型学習(PBL)が全国で実践されている。我々は2011年度後期に、本学でのPBL演習の実践成果を踏まえ、ソフトウェア・ハードウェア同時設計を特徴とする研究開発型テーマでのPBLを、修士課程1年次学生を対象として実施した。本PBLでは、センサネットワークを用いた人の動線情報収集システムの研究開発を課題として設定し、将来、様々なシステム構築・展開の基盤となる要素技術の獲得を狙うこととした。結果、要素技術開発および人材育成の面で十分効果があったが、研究開発型であるがゆえPBLの達成目標が曖昧化したことや、チーム人員の個々の特性に起因する課題が浮き彫りになった。