抄録
K-033
情報基礎教育における組み合わせ指標を用いたペアワークの効果
内田君子(名古屋学芸大)・大矢芳彦(名古屋外国語大)
筆者らは、大学の情報基礎教育にペアワークを導入し、その効果を高める研究を行っている。成果として、ペアワークによって全体的に課題達成度が向上することが明らかとなっている。しかしながら、ペアの組み合わせによって効果が生起しない、あるいはペア間に大きな差が認められるなどの問題点も確認されている。
本研究は、これらの問題点を解消するひとつの方法として組み合わせ指標に基づくペアワークを提案し、その効果検証を行なった。具体的には、調査結果から抽出されたペア組み合わせ指標を用いて、基礎学力差が小さい異性のペア編成を行った実験群を設け、比較した結果、有意差を持ってペア組み合わせ指標の有効性が確認された。