抄録
K-027
語学学習番組を教材利用するための会話音声とテキストの対応付け
清水渚佐・山肩洋子・椋木雅之・美濃導彦(京大)
授業に映像を取り入れることで,生徒の興味を引きつつ会話表現を効果的に学ぶことができる.本研究では,授業に適した部分を選んで再生するために,音声中の発話区間とテキスト中の文の対応付け手法を提案する.複数文が連続して発話される場合や文中にポーズが含まれている場合は,発話区間と文は一対一対応にならないが,本研究では,発話区間と文のあらゆる連結パターンを考えることでこの問題に対処する.また,音声にはあいづちなどのテキストに書き起こされない発話があるが,対応付けの適合度が高いものから対応付けを行うことでこの問題に対処する.語学学習番組の会話シーンに対して実験を行い,提案手法の対応付け精度の検証を行った.