抄録
K-025
問題文の切り分けによる学習者の機能分割能力の評価
板戸陽子・小山昂紘・原田史子・島川博光(立命館大)
大学のプログラミング演習では,自然言語による問題文を与える.問題を解く上で,問題文を処理ごとに分解する機能分割をしたのち,ソースコードを記述する.直接ソースコードを作成させる現在の演習形式では,機能分割ができない学生にその能力を身につけさせることはできない.本論文では,学習者に機能分割ができる能力を身につけさせる手法を提案する.本手法では,学習者に問題文を切り分けさせ,出題者の意図する分割との類似度を判断する.また,分割の類似度を自動採点することで再提出を可能とし,間違いに対する修正方法の遷移にも着目する.評価した機能分割の能力に応じて,異なる穴埋め問題を提供することで,学生の能力向上を図る.