抄録
K-022
提供関数の段階的機能縮小化における関数呼出し履歴の分析
西本 航・高橋 渉・原田史子・島川博光(立命館大)
プログラミング演習において,プログラミングと直接関係のない既知の知識を利用する課題が出題されると,既知の知識をソースコードとして表現できない学習者が多い.このような学習者に対して指導者は彼らの行き詰まり箇所に応じた指導を与える必要がある.しかし,学習者の行き詰まり箇所をソースコードから推測するには,多くの労力が必要となる.本論文では数学の2次元座標問題で,提供する関数の機能を段階的に低下させることにより,学習者のプログラム構成能力を特定する手法を提案する.学習者の関数呼出し履歴の収集,分析により学習者の行き詰まり箇所を特定する.本手法により,学習者の行き詰まり箇所を効率よく特定できる.