抄録
K-019
複数の2次元情報を保持する3次元物体の光暗号化技術への応用
平山竜士・下馬場朋禄・中山弘敬(千葉大)・白木厚司(木更津高専)・角江 崇・増田信之・伊藤智義(千葉大)
我々はある物体を異なる方向から見たときに,それぞれ違った2次元情報が投影できる複数の2次元情報を保持する3次元物体作製技術を提案している.これには任意の数,組み合わせの2次元情報を記録することが可能である.この3次元物体は,記録された2次元情報を決められた投影角度からのみ視認できるという特徴をもっており,2次元情報の暗号化などに利用できると考えられる.
一方,光の特性を利用した暗号化にはさまざまな手法が提案されているが,その1つに二重ランダム位相を用いたものがある.本研究では, 1つの3次元物体に記録された2次元情報を,二重ランダム位相を用いて暗号化することを目的として研究をおこなった.