抄録
K-017
セルの微細分割による二次元コードの情報ハイディング
寺浦信之(テララコード研究所/九大)・櫻井幸一(九大)
現在普及している二次元コードは、1990年代に発明されたもので、その時代の撮像技術を前提に設計されている。しかし、ディジタルカメラの爆発的な普及を機に、撮像素子の画素数は飛躍的な拡大を遂げ、現在では1000万画素以上の撮像素子が安価に入手可能である。従って、これらの大きな画素数の撮像素子を前提にすれば、現在の二次元コードのセルの中に、さらに微細な構造を構成しても、これらを識別することが可能である。そこで、微細構造を活用して非公開部を有する二次元コードを実現し、公開部は既存の二次元コードと全く同様に扱え、それに秘匿性の高い部分を付加した二次元コードを検討する。