抄録
J-038
描き順に依存しない手描きクラス図認識のための近傍オブジェクトを用いたストローク接続法
○佐藤 信(岩手大)
ストロークの描き順に依存せずにUMLクラス図を認識するために,近傍オブジェクトを
用いたストロークセグメントの接続手法を提案する.この方式では,ある与えられたスト
ロークの近傍を表現する近傍オブジェクトを作成し,この近傍オブジェクトと他のストロ
ークとの接続を判定することにより,ストロークの端点または中間点を接続する.交差す
るストロークまたは近接するストロークを接続することが可能であり,自由な描き順とス
トローク数によりUMLクラス図要素を作成することが可能である.この方式は,クラス
図の完成版を作成する場合だけでなく,ソフトウエアを改良する過程でのクラス図作成に
も適した方式である.