抄録
J-025
眼科遠隔診断システムの接続形式の変更による利用形態の改善
稲垣祥悟・郷健太郎・柏木賢治・木下雄一朗(山梨大)
近年眼科医の不足が深刻な状況となっている. この問題を解決するために地理的距離を超えて眼科診療を行う事ができる眼科遠隔診断システムの開発プロジェクトが進められている.本システムでは眼科診療での基本診断で用いられる細隙灯顕微鏡をリアルタイムに遠隔操作することができるため, 遠隔地にいる患者に対して対面での診療とほぼ同様の診断を行うことができる. しかし,本システムは開発段階であり,現在のシステムが利用状況に則しているとはいえず,改善の必要性がある.そこで本研究では,医師側と患者側のシステムの接続形態に注目し,利用状況に則したシステムに改善するための新たな接続形式の提案と実装,その機能評価を行う.