抄録
J-017
人の行動に連動した音を使ったユーザインタフェースの提案と評価
関 洋平・大谷拓郎・岡林桂樹・柳沼義典(富士通研)
聴覚を利用した情報提供をすることで,目や手が別のタスクで塞がっているときにも情報提示が可能となる.また聴覚には,様々な方向の音を同時に知覚可能な特徴があり,実空間に重畳させた情報を効率良く自然にプッシュできる.そこで本研究では,聴覚を積極的に使い,人の行動に合わせて自然に情報を提示する新しい音声インタフェースを提案する.提案した音声インタフェースは,人の頭部姿勢に連動してリアルタイムに音像定位を行う特徴を持ち,人の注視行動に応じて複数音源から興味ある音源を絞り込むことが可能である.本インタフェースを試作し,音像定位の性能と音源の絞り込みに対する有効性を実験により評価した.