抄録
J-013
選択的注意と分割的注意の定量評価のための実験手法
稲田脩二・中内亮介・黄 宏軒・原田史子・島川博光(立命館大)
作業現場でのヒューマンエラーは,重大な事故や欠陥品の原因となる.ヒューマンエラーはさまざまな原因によって発生する.そういった原因の中でも本論文では,注意力に着目する.注意力には選択的注意と分割的注意が存在し,作業によって必要な選択的注意と分割的注意の量は異なる.本論文では,いろいろな外部刺激を与えて作業中の脳波を測定することで選択的注意と分割的注意の定量評価を行う手法を確立する.本手法により選択的注意と分割的注意が定量評価できれば,それぞれの注意量が作業に適さない場合に,対策をとることができ,エラーを防止できる.