抄録
J-012
動作データに着目した指導ごとのノウハウ収集手法
問谷洋平・西出恭平・原田史子・島川博光(立命館大)
工業製品の製造現場には,金属塗装や電気溶接といった手作業の工程が存在する.そのような作業に精通した熟練者の養成は重要である.これらの作業は高度な技術を必要とするにもかかわらず,担い手が減少している.また,指導者自身が明確な指導方法を理解していないため初心者を育成することが困難である.本論文では技術を体得するのに有効な指導ノウハウを構築する手法を提案する.本手法では,初心者を学習スタイルで分類し,加速度センサを用いて初心者の動作データを取得する.それぞれの初心者のタイプに対し,指導ごとの動作データの変遷を分析し,有効な指導ノウハウを構築する.これによって初心者の作業習得効率が向上する.