抄録
J-011
加速度センサを利用したクレー射撃における射撃動作の解析
伊藤史人(一橋大)
クレー射撃の射撃訓練においては,上級者による指導が行われてきたが,射撃結果以外に客観的なデータのないまま続けられてきた.また,歴史のあるスポーツであるにも関わらず,競技人口が比較的少なかったため,ほとんど研究対象にならなかったのが現状である.本報告では,射撃手の各部と猟銃の動作を対象にデータ収集し,その動きを解析した結果について述べる.データの収集については,ロガーデバイスとして3軸加速度センサーおよび3軸角速度センサーを用いた.取り付け位置としては射撃手の腰・左手首および猟銃の銃床として実施した.また,クレー射撃訓練に利用できるシステムへの応用可能性についても述べる.