抄録
J-010
感性評価指標作成のための音楽的特徴と脳波の関連調査
町田宗丈・神里志穂子(沖縄高専)・野口健太郎(東京工業高専)
近年,ヒトの感性に配慮したモノづくりが注目を浴びており,感性を評価することが必要であると考えられている.これまでの調査では,ヒトの感性状態が脳波に影響を与えることがわかり、脳波を感性評価に用いる研究が行われ,いくつかの評価法が提案されている.しかし,精度が低いことが指摘されており,感情と脳波の特徴を具体的に把握する必要がある.また古くから,音楽はヒトの感情と深く関わりがあることが知られており,
楽曲が持つ音楽的特徴を理解することがヒトの感情を把握に繋がると考えられる.そこで本稿では感性評価指標の作成を目的に,音楽を聴取時の脳波の測定を行い,楽曲が持つ特徴と周波数帯域の含有量の関係性を調査する.