抄録
I-058
微小形状特徴と微小凹凸特徴による床素材の静摩擦係数の推定
田村 仁(日本工大)
本研究では,一様かつ非方向性の床素材表面に対し,真横照明の有無による二枚の撮像画像を取得し,その画像特徴から表面の摩擦係数を推定する手法を提案した. 9形状×5サイズの微小形状特徴と,照明の有無に関して微小形状特徴値の差分として微小凹凸特徴を取得し特徴値として使用した. 15種の床素材に対して,照明の有無で4500組の画像で実験を行った.各床の静摩擦係数を実測した上で,半数の画像で特徴値を説明変数,実測値を目的変数とする重回帰分析を行い,その結果,決定係数が0.96の推定式を構築できた.残り半数の評価画像に適用すると重相関が0.53,95%信頼区間が±0.135で静摩擦係数を推定可能であった.