抄録
I-055
GPUによる高速H.264動き補償予測の性能改善
鷹野芙美代・森吉達治(NEC)
本稿では、H.264エンコーディングの負荷が最も高い処理である動き補償予測のGPU高速化手法を提案する。本手法では、動き補償予測処理内の動き探索の演算量削減に加え、小数画素の参照回数を基に補間演算量を削減し、さらにGPU制御を最適化することでデータ転送を削減する。その結果、フルHD画像の処理時間は7.0 ms/frameとなり、1080/60pの実時間エンコードが可能となった。