抄録
I-052
単一固定カメラによる太陽光の入射角が最小となる時刻に基づく屋外建造物の垂直平面の向き推定
山村哲平・青木恭太(宇都宮大)
3次元構造推定の方式は,ステレオ法などの複数視点からの画像を用いた方式が多いが,それらの方式は屋外などの広範囲の三次元構造推定には不向きである.そのため,固定した単一の一眼カメラによって長時間にわたり撮影した複数の屋外画像をもとにした,日の当たり始め・終わりに基づく屋外建造物の垂直平面の向きを推定方式が提案されている.しかし,この方式はあまり精度が高くない.
そこで異なる垂直平面の向き推定方式として,各画素での最大輝度をとる時刻を,日光の入射角が最小となる時刻と仮定することでその平面の向きを推定する方式を提案する.実験によりその有効性を調査する.