抄録
I-049
プレイヤーの成長を考慮したゲームバランスチューニングに関する検討
出嶌創士・松下宗一郎(東京工科大)
 ゲームの制作には膨大な労力を要する。しかしゲームバランスチューニングを軽視した為にその労力が無駄になってしまうケースは多い。本研究ではゲームの難易度及びプレイヤーの実力と成長の観点から実験を行った所、実力、成長のどちらにおいても個人差が確認され、又、それらとプレイヤーのいくつかの特徴とにおいて相関が確認された。さらにプレイヤーが魅力を感じる難易度にも個人差があることが分かった。
 これらの結果より、魅力という点において、一律のゲームバランスチューニングは不適切であり、プレイヤーの実力、成長、魅力を感じる難易度を判断し可変的にゲームバランスチューニングを行うことが望ましいことが分かった。