抄録
I-037
拡張演算命令を用いた画像処理用ドメイン固有言語LICの高速化
豊住耕一・高橋時市郎(電機大)
少ない記述量で高速な画像処理モジュールを開発できる,画像処理用ドメイン固有言語LICを開発している.
処理の一層の高速化のために,演算装置の拡張演算命令を使う手段が有効である.しかし,種類が限られている拡張演算命令を複雑に組み合わせて,実現したいコードを生成する技術が必要となる.また,データの並びや転送命令の選択が処理速度を大きく左右することもある.
我々は,拡張演算命令を用いた画像処理プログラムを簡潔に記述するための高階関数を実装した.これにより,代表的な画像処理用ドメイン固有言語Processingと、いくつかの画像合成処理速度を比較したところ,平均約9倍の高速化を実現したので報告する.