抄録
I-035
検出精度を維持した並列分散によるテロップ検出
後藤充裕・佐藤 隆・東野 豪(NTT)
イベント検出精度を損なうことなく正確にテロップ区間を検出する並列分散方式について報告する.
映像イベント検出の並列分散では,映像を固定長の処理区間に分割すると,処理区間の終了点がイベントの存在区間を横切る場合に正確な検出結果が得られないという問題がある.
以前提案した方式は,イベントの存在区間に応じて,処理区間を動的に延長してこの問題を解決する.区間長が比較的短いカット,カメラワーク検出による実験の結果,検出精度を損なうことなく並列分散が実現できた.
今回は,区間長の長いテロップ検出に本方式を適用し,処理区間の動的な延長がテロップ区間の正確な検出に有効であることを確認した.