抄録
I-030
投影装置補正による位相シフト法を用いた三次元計測精度の向上
加藤 嗣・田口 亮(名工大)・保黒政大(中部大)・梅崎太造(名工大)
市販のプロジェクタ,カメラおよび計算機を用いることで安価な三次元計測装置を構築し,また高精度な計測の実現を目的とする.しかしながら,市販プロジェクタはPCなど映像出力装置から入力された指示値を自動補正等により変換するため,投影する光は指示値と異なり,また投影された光は計測器周辺の環境からの影響を受けて歪む.計測手法に位相シフト法を用いた場合,投影パターンの歪みは計測精度に深刻な影響を与える.そこでプロジェクタから投影した光をカメラで撮影して,使用する機器の特性,周辺環境による外乱を算出して,フィードバックする手法を提案する.本手法を複数の種類のプロジェクタで評価することで汎用性を確認する.