抄録
I-027
多視点2眼一体型カメラのキャリブレーション
多田和広・池畑 諭・相澤清晴(東大)
Structure from Motion(SfM)は,同一のシーンを複数の視点から撮影した画像群を用いて,そのシーンの3次元形状とカメラの位置を同時に復元する方法である.これまでの研究で、単眼のカメラを用いた手法の提案が数多く行われてきたが,十分な精度の推定結果を得るために必要な画像が多く,撮影コストがかかっていた.本論文では,撮影デバイスとして2眼一体型カメラを用いた,SfMによるカメラの位置推定について検討する。撮影コストの減少だけでなく,ステレオペア間の関係にある画像間において特別な対応付けを行うことで,単眼カメラを用いた場合より精度良くカメラの位置を推定することを目的とする.