抄録
I-024
復号演算量低減に向けた画面内内挿予測符号化へのHEVC適用に関する一考察
渡邊真由子・北原正樹・小野尚紀・清水 淳(NTT)
次世代動画像符号化方式として検討されているHEVCには、符号化効率が改善される一方で処理が複雑化し、依然として復号演算量が多いという問題がある。筆者らは、これまでH.264/AVC画面内符号化における復号演算量低減の手法として、画面内内挿予測符号化(IPIC)を提案してきた。今回、IPICに対するHEVC適用の有効性検討のため、HEVCをIPICに適用し、符号化効率及び復号演算量の観点からHEVC画面内符号化との性能比較を行った。本稿では、IPICのHEVC画面内符号化に対する有効性についての検討結果を報告する。