抄録
I-023
回転テンプレートマッチングを用いた画面内予測効率の改善
姜  立・八島由幸(千葉工大)
 テンプレートマッチングを利用したフレーム内予測において,テンプレートを回転させる手法を提案する.符号化対象ブロックの周囲領域をテンプレートとし,すでに復号済みの画像領域の中からそのテンプレートと類似した領域を見つける際に,テンプレートの回転を許容することにより予測効率の改善を図る.シミュレーション実験により,H.264/AVCで規定されている予測方法に比べて5~20%,テンプレートの回転を伴わない従来のテンプレートマッチングに比べて2~8%の効率改善が確認できた.