抄録
I-018
ポータブルデジタルホログラフィック顕微鏡の高分解能化
白木厚司(木更津高専)・谷口雄祐・下馬場朋禄・増田信之・伊藤智義(千葉大)
顕微鏡技術には高分解能,広視野領域,三次元的観察が求められるが,現在の光学顕微鏡ではこれらの高レベルでの実現は困難である.これらの課題の解決に向けて期待されているのが,デジタルホログラフィック顕微鏡(DHM:Digital Holographic Microscopy)である.DHMでは光学系のサイズやコスト等の問題が挙げられている.そこで本研究では,光学系に高輝度LED(Light Emitting Diode)やWebカメラを用いることでコストを抑え,in-line型ホログラムを採用することで小型化を実現した.さらに,ピンホールを用いて理想的な点光源に近づけることで,分解能の向上に成功した.