抄録
I-015
改良したGAハーフトーン手法による高品質な二値化画像の生成
古屋 保・森 邦彦(鹿児島大)
多階調のディジタル画像を,プリンタ等の低階調のデバイスに出力する際に利用されるハーフトーン技法は,組織的ディザ法や誤差拡散法等が一般的だが,更に原画像表現に近づけるために最適なドットパターンを探索する手段として遺伝的アルゴリズムを用いた手法がある.この手法は誤差拡散法よりも高品位な結果を得ている.我々はその手法において,原画像と推定二値画像との局所分散値の差分を元に個体評価を算出する新たな評価関数を提案し,スポットノイズの発生を抑制させ,より高品位な二値化画像を生成することができた.また,生成二値化画像の客観的な評価として,逆ハーフトーン手法により復元濃淡化した画像での評価を行った.