抄録
I-013
複素関数を利用した画像のサブサンプリング
竹内良亘(いわき明星大)
画像情報を失わないサンプリングは,シャノンのサンプリング定理を満たすことが基本である.これはサンプリング関数による画像の展開とみることができる.しかし,もし画像の展開関数に画像に関する付加情報を追加できるならば,原画像の復元をサブサンプリングにより実現できる可能性が出てくる.画像の展開関数として複素平面の単位円内で直交性が成立する複素関数を構築し,その提案する関数に画像の特徴点をパラメータとして含ませた.この提案関数を用いると,画像の直交関数展開に必要な項数を少なくできることを示す.