抄録
I-001
KL変換に基づく固有空間法を用いた最高速度制限標識の文字認識
宮田繁春・竹原 伸・酒井英樹(近畿大)
本論文では、最高速度制限標識の速度表示をカメラで自動認識する場合、KL変換によって得られる固有空間を利用した手法は、標識の向きや標識に当たる光量による濃度パターンの変化にロバストであること、また解析時の特徴ベクトル次元数の圧縮で認識処理時間が短縮できることの利点を有することを述べる。正確に車両周囲情報を運転者に与えられるように、処理が速いこと、取りこぼしなく検出対象物を検出できること、周囲の環境変化や標識と自動車の接近に伴う標識画像の幾何学的変形に対してロバストであることに考察の焦点を当てて、本手法を静止画像に適用してその有効性を確認する。