抄録
H-042
防犯用カメラを用いた不審者検出法の基礎的検討
溝口慶範(早大)
本研究では人検出と顔識別、追跡をより効率的に処理する手法を提案する。そして実際の状況を想定して居住者と侵入者の区別、居住者であった場合も異常行動などが見られた場合に異常と判断するシステムを構築する。カメラ画像処理を用いて現行の赤外線によるセキュリティシステムよりも広域で即時的な情報の収集を可能にする。手法では各画像に対してHoG処理して得られる多数の特徴量を、多次元尺度構成法を用いて互いに関連づける。検出フェーズでは背景差分して求められた画像は照合により、トレーニングデータが作った尺度空間上のグループに属し、属しているグループに対する情報を顔識別や、後の追跡フェーズでも有効に活用する。