抄録
H-035
トリックアート制作支援のためのペイントツール開発
神田尚希・渡辺賢悟・宮岡伸一郎(東京工科大)
近年,映画・テレビ・ゲームなどを通して,錯視の原理を利用した表現を目にする機会が増えている.また,「トリックアート」と呼ばれる錯視を利用した芸術作品の展覧会も開かれている.今,錯視が人々の注目を集めている.本研究では錯視に対する理解を深めるべく,トリックアート制作を支援するペイントツールを提案する.今回はトリックアートの中でも「運動錯視(静止画なのに動いて見える錯視)」を利用した作品の制作手法に注目した.トリックアート制作に必要な錯視の仕組み・制作手法を調査・分析する.得られた知見を利用して,誰もが簡単に運動錯視効果を与える作品を制作できるペイントツールを試作した.