抄録
H-034
三次元物体の姿勢検出における2D-3Dマッチング手法
◎小林達也・加藤晴久・米山暁夫（KDDI研）
本稿では，ARアプリケーションにおいて認識対象の三次元物体に対するカメラ姿勢推定を改善する2D-3Dマッチング手法を提案する．従来のキーフレームベースの手法には，セルフオクルージョンによって対象物の姿勢にマッチング精度が依存する問題点があった．一方で，提案手法はクラス分類手法を用いて入力画像内の特徴点とモデルの三次元座標とを直接的にマッチングすることで，対象物の姿勢に頑健なマッチングを行うことが可能である．複数の立体物を用いた実験により，提案手法が従来の2D-3Dマッチング精度を20ポイント改善することを確認した．