抄録
H-031
筆記の向きや筆記具の持ち方が自由な空中手書き文字認識
中井 満・草島広志(富山県大)
空中で文字を書く動作の信号をもとに文字を認識する。既報では筆記具の持ち方を固定して壁向きに筆記するという制約を設けていた。本発表ではこれらを自由にして筆記した文字を認識する。筆記した信号は等時間間隔で標本化した3次元加速度信号である。まず、主成分分析によって信号の分散が最大になる筆記面を推定する。次に、筆記面内での文字の向きを加速度方向ヒストグラムを用いて揃える。ひらがな手書き文字認識の実験では、自由な向きや持ち方で書いたサンプルに対して、約82%の認識率を得た。