抄録
H-030
処方薬剤の画像識別に関する研究
村井貴昭・森本雅和・藤井健作(兵庫県大)
薬の処方には,同種の薬剤を金属シートで1錠ずつ分けて包装したPTP調剤と,服用時点毎の薬剤を1つのパックにして処方する一包化調剤がある.一包化調剤は,多種の薬剤を服用する患者の誤飲防止に有効であるが,その一方で1包毎に包装されている薬剤を検査する必要があり,PTPと比較して検査の手間が増えることになる.そのため,機械による検査作業の負担の軽減が望まれている.本研究では,カメラで撮影した画像より薬剤の種類を自動で識別するシステムを開発した.本手法では鏡を用いた撮影装置によって薬剤の両面を同時に撮影し,印字,色情報,形状特徴を用いて識別を行った.