抄録
H-028
物体特徴知識ベースを用いた物体認識
古川拓也・吉村枝里子・渡部広一・土屋誠司(同志社大)
今までのロボットは産業用として用いられてきたが,今後はより身近にロボットが活躍することが期待されている.本稿では,ロボットに物を取らせる場合など,複数物体から物体を選びだす状況を想定した物体認識を行った.具体的には複数物体が写った画像の物体認識を行い,物体名で指示されたものを画像から抽出し出力する.なお,物体認識には色,形,大きさで構築された物体特徴知識ベースを用いた.専門知識がなくても扱え,拡張も容易に行えるように,物体知識を専門的なものではなく,赤や青など日常で用いる語で登録した.精度は約83%となり限定された状況ではあるが,高い精度で認識を行うことができた.