抄録
H-027
マルチカメラを用いた極細電線印字文字の高精度認識
三谷大志・田口 亮(名工大)・保黒政大(中部大)・梅崎太造(名工大)
電線などの細い線状の物体の表面に印字される文字列の認識は,単一のカメラによる撮影ではオクルージョンにより文字全体が撮影できないという問題がある.また,そのような形状では光源の映り込みによるスペキュラが発生しやすく,文字情報が部分的に欠落する問題も発生する.本稿では,マルチカメラにより撮影された電線の全周画像を基に,スペキュラランダマイズを強化して学習したニューラルネットワークを用いて認識を行うことで,極細電線印字文字の高精度認識を可能にし,スペキュラ変動に対してロバストな手法を提案する.さらに線状物体の一例として,航空機生産に用いられる電線を対象として提案手法の効果について評価する.