抄録
H-009
勾配方向特徴量とパーティクルフィルタを用いた顔の向きやスケール変化に頑健な目検出法
小塩達也・浅野誠之・高野博史・中村清実(富山県大)
本研究では、顔の向きやスケールの変化に頑健な目検出法を考案した。本手法は、各パーティクルの位置を基準に6領域における勾配強度を4種類のPrewittオペレータを用いて計算し、尤度を求める。目の中心位置は、高い尤度を持つ複数のパーティクルの平均位置として求められる。財団法人ソフトピアジャパンの顔画像データベースを用いて目検出実験を行った結果、顔のroll、yaw、pitch方向の変化に対しての両目検出率が90%以上であった。また、入力画像の虹彩サイズが21~41pixelsの顔画像に対して、両目検出率の変動が5%以内であり、本手法が顔の向きやスケール変化に対して頑健であることが明らかになった。