抄録
G-011
定常状態視覚誘発電位を用いた無線通信による機器制御の検討
靏 浩二(大分高専)
重度身体障害者が機器を操作できる方法として,脳波を利用した脳波インターフェイス(BCI)が注目され,事象関連電位,運動想起など様々な脳波からBCIを実現しようとする研究が進められている.中でも定常状態視覚誘発電位(SSVEP)を利用したBCIは事前の訓練が必要ないということから注目され,精力的に研究されている.しかし,BCIシステムは多くの機器が必要で,実用化するためには小型で使いやすいことが必要である.本報告では被験者のSSVEPを解析した情報を近距離無線(ZigBee)で伝送し,小型リモコンカーを操作するシステムを構築した.脳波によって無線で機器を制御し,システムを小型化できる可能性を示した.