抄録
G-010
瞬き検出のための黒目面積を用いた自動閾値設定法の評価
加藤秀太・高野博史・中村清実(富山県大)
瞬きは眼球を異物などから保護するだけでなく,疲労,意識低下との関連があることが知られている.そのため瞬きを計測することにより,自動車のドライバーの覚醒状態を自動検出する研究が行われている.これまで瞬き検出法として、カメラで撮像して得た目近傍の画像を用いて黒目の面積を計測し,黒目面積が閾値以下になった時を瞬きと判定する手法が用いられてきた.この瞬き検出法では,瞬き判定のための面積閾値が一定であるため、瞬きの誤検出が起こる場合があった。本研究では,この問題に対応するために,過去数秒間の開眼フレーム画像における黒目面積を計測し,その平均と標準偏差を用いて面積閾値を可変的に自動設定する方法を開発した.