抄録
G-008
指数時間ステッピングを用いた3次元散乱体のFDTD解析
鈴木将弘・阿部陽介・谷藤忠敏(北見工大)
指数時間ステップを用いた3次元散乱体のFDTD解析法を提案している。光拡散方程式を時空間で離散化して差分方程式で近似する際、マクスウェル方程式のFDTD解析で用いられている指数時間ステップを適用した。この方法を3次元光散乱体に適用した結果、指数時間ステップを用いると、Yee格子サイズを2mmに拡大しても、入射端から離れた場所での光強度の振動が完全に抑圧され、さらに後方散乱光パルス振幅誤差を15%から6%に改善可能なことが明確になった。