抄録
F-018
エージェントベース社会シミュレーションを用いた情報伝播の分析
上鍋秀幸・能登正人(神奈川大)・森住哲也(ネッツエスアイ東洋)・木下宏揚(神奈川大)
近年,我々はインターネットを通じて様々な情報のやり取りを行うことにより,社会生活が便利になっている.一方で,情報の漏洩や改竄といった解決すべき問題も点在している.そのため,暗号化などのセキュリティ対策が行われてきたが,これらの問題は人々の価値観が関連しており,情報が伝播する際の振舞いを分析することが不可欠である.本研究では,これまで記述や表現することが難しかった人間の価値観を表現可能な,エージェントベースの社会シミュレーションモデルを提案する.最適化手法であるParticle Swarm Optimizationを用いて情報交換を行う環境を構築し,情報伝播の影響を分析した.