抄録
F-006
産業関連表に基づく消費シミュレーション
佐藤 光・藤田 悟(法大)
本研究では社会統計で表されているデータに基づき、エージェントの消費行動や生産行動を自動的に生成することで、実際の社会に近い性質や特性を持つ社会シミュレーションを作成する。統計データを用いて様々な分布関数を定義することで、エージェントに一様でない行動規則を持たせながらも、社会が持つ性質を保つことができる。特に産業構造の基データとして産業関連表を用いることで、製品間の繋がりを再現する。その結果、経済の波及効果をダイナミックにシミュレートすることを可能にし、従来の経済波及分析よりもミクロな分析を実現する。