抄録
E-025
視覚障がい者のための物語テキストの自動朗読システム
◎金子つばさ(横浜国大)・吉田有里(日本ビジネスシステムズ)・田村直良(横浜国大)
本研究は、視覚障がい者への娯楽提供を想定し、音声合成を用いて物語テキストから朗読音声を自動生成するシステムの構築を目的とする。音楽や娯楽など、生活の基盤に直接関わらない領域は、障がい者へのボランティア活動の対象としてはとかく軽視されがちであったが、発達したインターネットや情報技術により、障がい者はボランティアを介さずに、気兼ねなくそれらを扱える可能性が開けてきた。本稿では、本システムの構想とラジオドラマのモデル化、実音声を生成する音声合成の実装について述べる。音声合成は、商用の音声合成器による発話音声と音楽・効果音等を、文間ポーズを考慮しつつ時間軸上に飽和加算し配置する。