抄録
E-010
筋電センサーを用いた歌声分析のための喉頭音源分析
◎平山健太郎・伊藤克亘(法大)
従来より歌唱音声の研究が行われてきたが,声区や高音域の発声状態に注目した歌唱力自動評価の研究事例はなかった.本研究では,歌唱における高音域の発声調査を行い,実際の歌唱より得られた音声データからユーザの発声状態を自動判別し,与えられたピッチに対して適切な発声ができているかどうかを倍音成分やフォルマント周波数などの特徴量から評価するシステム構築を目指す.本稿では筋電センサーを用いて発声中の喉の筋肉の使われ方を調査し,音響特徴量との関連性から喉への負担を計る基準になるかどうかを検討する.