抄録
E-005
精密加工工場内における雑音分散値推定法を考慮した有色性駆動源カルマンフィルタアルゴリズムを用いた雑音抑圧法
寺島大雅・守谷英純(諏訪東理大)・名取隆廣(東理大)・若御子雅英(ミクロン精工)・田邉 造(諏訪東理大)・古川利博(東理大)
本論文は, DSPボードを用いて精密加工工場の雑音をリアルタイムに抑圧する手法を提案する.提案手法は,(Step1)相関によって音声と雑音を判定し,(Step2)スペクトルサブトラクション法により雑音分散値をアダプティブに推定した後に,(Step3)有色性駆動源カルマンフィルタを用いて工場内雑音を抑圧する手法である.提案手法の特徴は,茅野市精密工場内にて提案手法を (1)DSPボードにてリアルタイムに実装することに成功し,かつ(2)音質を犠牲することなく高い雑音抑圧能力を実現したことである.このことにより,提案手法はシンプルで実用的な手法といえる.