抄録
D-028
大きさの異なる図形データのための空間データ構造管理方式
出木原裕順(広島国際大)
GISやCADの分野では空間データを効率的に管理することが必要不可欠である。形状の小さな空間データの中に形状の大きな空間データが混在していた場合、検索性能が低下する問題があった。そこで、本稿では、この問題を改善する改良法を新しく提案する。提案法では、検索性能を悪化させる原因となる大きな図形は、通常の葉とは異なる葉で管理することで、検索性の性能の低下を抑えている。本稿では、主要な空間データ構造の1つであるR木を基に提案法を適用し,数値実験を行っている。従来法との比較実験により、提案法の有用性を示している。