抄録
C-027
NoCルータのためのリンク間共有法におけるパイプライン・ステージの検討
深瀬尚久・三浦康之・渡辺重佳(湘南工科大)
単一チップ内のコア間をネットワークで接続する「ネットワークオンチップ(NoC)」において、ルータ回路内のバッファを効果的に使用するために、我々は、一つのバッファを全てのリンクで共有することでバッファを有効利用できる手法を提案した。この手法では、バッファをブロック単位に分割し、ブロック単位で各チャネルに動的に割り振ることで、バッファの利用効率を向上する。本発表では、この手法のパイプライン・ステージの検討を行った。その結果、フリットが共有メモリを使用する場合、ステージ数が一般的なルータに比べて増加することと、その遅延が隠ぺい可能であることが確認できた。