抄録
C-016
結晶性酸化物半導体を用いた長時間のデータ保持が可能なレジスタを実装したプロセッサを用いた低電力システムの提案
王丸拓郎・米田誠一・西島辰司・小林英智・傳保洋樹・大嶋和晃・遠藤正巳・前橋幸男・小山 潤・山﨑舜平(半導体エネルギー研究所)
本研究ではパワーゲーティングを用いて低消費電力化が可能で、処理能力の向上を図ることができるプロセッサを用いた低電力システムを提案する。提案するシステムの構成要素であるプロセッサは、極めて小さいオフ電流を有する結晶性(C-Axis-Aligned-Crystal)In-Ga-Zn-Oxideトランジスタ(CAAC-IGZO-Tr)を利用したレジスタを実装している。このプロセッサはデータを処理していない期間は電源をオフすることができ、長時間の状態保持と低消費電力化が可能である。また、電源オフからの速い復帰が可能である。本報告では、低電力システムの構成例および試作したプロセッサについて報告する。