抄録
C-015
ハードウェア特殊化AES暗号回路のFPGAへの実装と消費電力の測定
松岡俊佑(旭川高専)・市川周一(豊橋技科大)
 論理回路の入力の一部を定数として固定し,回路を最適化設計することで,論理ゲートが削減できる.これをハードウェア特殊化技術という.AES暗号回路においても,入力暗号鍵を定数に固定することで回路を最適化することができる.ただし,異なる入力暗号鍵によって別な回路を新たに生成しなければならないため,FPGAのような再構成可能デバイスに適した実装方式となる.
 本研究では,AES暗号回路に対して入力暗号鍵を固定したハードウェア特殊化回路を2種類設計した.さらに,設計した回路をSASEBOGⅡボードに実装し,暗号化処理動作時の消費電力を測定したので報告する.