抄録
C-013
実装方式の違いによるフォールト攻撃に対する耐性評価
後藤 輝・塚平峻矢・吉川雅弥(名城大)
 現在,ICカードなどに含まれている個人情報は,AESなどの標準暗号アルゴリズムによって保護されている。しかし近年、暗号処理中に故意に故障を起こし,不正に秘密情報を取得する故障利用解析攻撃が大きな脅威となってきている。そこで本研究では,実装方式が異なるAESに対して,LSIの動作クロックに周期が通常よりも短い異常パルス(グリッチ)による故障利用解析攻撃を行い,実装方式の違いによる耐性の評価を行った。