抄録
C-011
周辺状況を触覚フィードバックするタッチパネルインタフェースの開発と評価
越智雅俊・田村 仁(日本工大)
現在,日本では電動車いすの事故が毎年200件以上発生している.日本交通管理技術協会の資料によると事故の原因としていくつかの要因が考えられるが[1],このうち,私たちは「電動車椅子の車両感覚と自己の位置が把握しにくい」と「操作時の疲労や直感的に操作できないためのミス」の2つに着目し,高齢者は疲労が溜まると「周囲の状況を確認する」,「電動車いすを操作する」という2つの動作を同時に行うことが難しくなるためであると考え,2つの動作を1つのインタフェースにまとめ,周囲に障害物などがある場合,その位置を触覚としてフィードバックを行い障害物に接触しない操作だけを許容するインタフェースを製作し検証することを目的とする.